未来世紀ブラジル

ギリアムはこの映画を、『バンデットQ』(1981年)に始まり『バロン』(1989年)で終わる「3部作」の2作目と称している。これらの映画の共通テーマは、「ぶざまなほど統制された(awkwardly ordered)人間社会の狂気と、手段を選ばずそこから逃げ出したいという欲求」である。
映画に描かれた政府の全体主義的な官僚政治は、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に似ている。ギリアムはこの映画について「『1984年』にインスパイアされているが、オーウェルの小説を再現するのではなく今日的な視点から未来を描いたものである」と語っており、また「ウォルター・ミティ(ジェームズ・サーバー著の短篇小説の登場人物)とフランツ・カフカの出会い」とも述べている。ギリアムの言葉によれば、『未来世紀ブラジル』は「1984年版『1984年』」である。実際に、この映画の制作中のタイトルは『1984 1/2』だった。またギリアムは1984だけでなく、ヴィジュアル・スタイルに関しては、フェデリコ・フェリーニの『8 1/2』にも影響を受けていると語っている。『ブラザーズ・グリム』プロモーションで来日した際、ギリアムは「企業と政府の体制を維持するため如何にテロリストが必要とされるか、という『ブラジル』のテーマが現代アメリカの問題に重なる。戦争を正当化するためテロが用いられているところなどそっくりだ」と発言している。

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